「こんな所にいたの~!も~みんな待ちくたびれちゃってるよ!」
どきーっと飛び上がらんばかりに、ほぼ同時にチェアから立ち上がったルークとティアは、まん丸に開いた眼で声のする方向を振り返った。
「アニスちゃんお腹ぺっこぺこだよ~。お料理冷めちゃうから、買い物途中でもいいから、戻って早く夕飯一緒に食べようよ!」
「・・・・・・。」
ルークとティアはそれぞれ持ち上げっ放しだった左手と右手を、各々の紙袋に向かわせた。
「さ、か、帰りましょ、ルーク!」
「あ、ああ!そうだな!」
二人は半ばヤケ気味にも聞こえる返事を交わしたあと、アニスに向かって駆け出した。そしてお互いの顔が真っ赤になっているのが、夜の闇で見えなくなっているのにお互いに安堵していた。
<終>